仏法僧(ぶっぽうそう)の意味とは?わかりやすく解説!

仏教では、「仏法僧(ぶっぽうそう)」を大切にしましょうと言われています。

これを「三宝(さんぼう)」といいます。この三つの宝がなければ、仏教が成り立ちません。

仏教が仏教たる由縁は、この三つがそろっているからこそであり、1つでも欠けると仏教とはいえません。

この記事では簡単に三宝について解説します。

三宝とは?仏法僧の意味を解説します

「三宝」とは、仏・法・僧のことを指します。仏教において、1つも欠かすことのできない重要な要素です。

例えば、学校がいい例です。学校には教師がいて、教える内容となる教科書があって、それを学ぶ生徒がいることで、学校という組織が成り立ちます。教師がいても生徒がいなければ授業ができませんし、生徒がいても教師が不在であれば学ぶことができません。

このように全ての要素が揃って、初めて仏教として成立するのです。

1.仏宝

仏とは、悟りを開いた人のことです。宗派によって色々な解釈がありますが、簡単にお伝えすると、仏宝とは「お釈迦様」のことを指します。

仏教において、一番大切にしなければならないのがお釈迦様です。私たちを導いてくれる大切な存在だからこそ、お釈迦様を仏宝として大切にする必要があります。

2.法宝

法とは、お釈迦様が悟った「世界のことわりそのもの」のことです。この「世界のことわり」とは何か?と聞かれた時、一言で言い表すことはできませんが、人間の計らいを超えた、大きなものという意味です。お釈迦様はそれを「ダルマ」と呼びました。

例えば、海をイメージしてみてください。海は、呼び名は違えど全てが繋がっています。そして、地震があれば遠くの地にもその影響が現れます。波は、太陽と月の影響を受け、満ち引きを繰り返します。つまり目に見えない何かで繋がっており、互いに影響を受けている・・・という、大きな「何か」が、法なのです。

法は「波」にとてもよく似ています。あらがって、もがけばもがくほど、自分を苦しめてしまいます。時には波に身を任せてみることも大切です。

3.僧宝

僧とは、お坊さんのみを指す言葉ではありません。勘違いされている方も多いですが、僧とはサンガといいます。

5つの属性の集合体を意味しており、以下をまとめて「僧」と呼んでいます。

1.出家した男性のお坊さん

2.出家した女性のお坊さん

3.出家していない男性の信者さん

4.出家していない女性の信者さん

5.仏教を守ってきた全ての先人たち

つまり、僧とは仲間のことを意味しているのです。お釈迦様は三宝の一つとして、仲間を大切にしなさい、と説いているのです。あなたが今ここにいるのも、決してあなただけの力ではありません。先人たちが命をつないできてくれたからこそ今があり、あなたが繋いでいくことで、まだ見ぬ未来に繋がっていくのです。

【まとめ】仏法僧とは仏教における最も大切にするべき存在

仏法僧とは、三宝と言われているように、とても大切なモノです。これがあるから、仏教が仏教して成り立っているわけです。

「仏」は、悩み苦しみから解放してくれる指導者的な存在。

「法」は、悩み苦しみから解放してくれる教え。

「僧」は、悩み苦しみから解放されるために同じ道を歩む仲間。

普段の生活でもこの「三宝」を意識して生活することで、既にある自分の中の小さな幸せに気が付くことができます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

あなたの毎日をハッピーに!

南泉和尚