2022年末に思ったこと
令和4年は五黄の寅でした。
私は五黄土星なのですが、五黄土星生まれの人はエネルギッシュで余分なことをやってしまう、いわゆるデストロイヤーなのです。
平穏な時代になかなか生きられず、秩序を壊したくなる、そういうタイプの人が多いのです。
私もまさにそういう感じで、世の中の常識に対して「ちょっと違うんじゃないかな」ということがすぐに思い浮かんでしまいます。
それに従って行動すると、お互いのエネルギーがぶつかり合って、いろいろなことが起こるわけです。
63歳までずっとそういう生活をしてきたら、自分で意識しないうちにストレスが溜まってしまいました。
実はストレスというのは脳に溜まるということ、これがよく分かりました。
五黄土星の年は本当にいろいろなことがあって、ついに体が言うことを聞かなくなってしまいました。
初めは「男性更年期かな?」と思ったのですが、脳が疲れてしまって、ドーパミンやセロトニン、オキシトシンという、いわゆる幸せホルモンが出にくくなってしまったのです。
そうして、気分がドーンと落ち込んでしまったわけです。
これまでも軽いものはあったのですけれども、今回は少し重かったので休む時間を設けたりしました。
それで医者に行って薬をいただいて、今は少しずつ気持ちも整ってまいりました。
ネットで調べてみると、「まずは、休養を取りなさい」と書いてありました。
脳が疲れているわけですから、まず必要なことは寝ることだそうです。
そして「とにかく規則正しい生活をしましょう」「朝日を浴びましょう」とも書いてありました。
それから「セロトニンが出るのは心が穏やかな状態になっている時なので、瞑想や坐禅をしましょう」とありました。
規則正しい生活をして、食事をちゃんと取って、坐禅や瞑想をする、つまり普通にお坊さんの生活をしていればいいということに気が付いたのです。
脳が疲れている状態を整えるためには、日常の生活をゆったりと過ごすことが大切なのです。
ですから、今はあまり無理をしないで、自分の体と心に相談しながら朝起きるようになりました。
そうすると、1日1日が愛おしくなってきたことを感じたのです。
考えてみると、今は多くの方が日常生活にいろいろと詰め込み過ぎなのではないでしょうか。
「〜しなきゃならない」みたいな「マスト」が多く、そういう生活をバッと手放すことが必要なのかもしれません。
昨今の売上至上主義みたいな勝負をするところから、脳は疲れる方向にいっているわけです。
お互いの弱さを知り、お互いがサポートし合う、そういうことが大事なのだということを強く感じました。
かつての私のように、無理やり自分を鼓舞してドーパミンを出していると、いずれは暴走してしまいます。
暴走すると攻撃的になります。
ドーパミンは幸せホルモンの1つなのですけれども、攻撃する時には快楽を感じてしまうので、極めて危ないわけです。
ゆったりとゆとりを持って、自分をあまり追い込まない、追い詰めない、そういう毎日を過ごしたいなと今は思っています。
よくお坊さんは「今日1日を大切に過ごそう」と言いますが、それを最近ますます感じています。
朝起きて、不安があっても追い詰めないで、夕方になったら家に帰ってゆっくりと夕飯を食べ、「ああ、今日も1日良かったな」と思って風呂に入り、パッと寝ちゃいましょう。
それを道元さんは「発心」「修行」「菩提」「涅槃」と表現しています。
朝起きて、ゆとりのある時間を過ごして、安らかに眠る、それを毎日繰り返していればいいわけです。
あまり自分も相手も責めないで、ゆるやかにゆったりと毎日を過ごす、それでみんながハッピーになるわけです。
令和4年の1年間、本当にありがとうございました。
令和5年は装いも新たにせず(笑)、このままのペースでお送りしたいと存じます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。