自己肯定感の功罪
よく「自己肯定感」という言葉を耳にすることがあります。
私も「自己肯定感を持ってポジティブな方が良いんだ」と思っていたのですが、どうもこれは良い面ばかりではないようです。
落ち込んでいる時に、無理やり「ポジティブでいこう!」「前向きに進んでいれば大丈夫だ!」と頑張っていると、やはり心のプラスとマイナスのバランスが崩れてしまうことがあります。
「こうありたい自分」「こうあらねばならない自分」になれない自分に対して、自己肯定感を高めようとすればするほど、逆に自己喪失感が高まってしまう、そういうことになってしまいます。
ですから、これはそれほどに気にしなくてもいいのです。
無理やりポジティブになろうとしなくてもいいし、またネガティブに自分を見る必要もありません。
「物語る自分」と「経験する自分」をうまく見つめ合わせていくということが、これからの心の問題を解き明かしていくための、1つのキーワードになると考えています。