拈華微笑
禅の言葉に
「拈華微笑(ねんげみしょう)」
という言葉があります。
ブッダが、法を説くため、
弟子たちを霊鷲山に集めました。
ブッダは、一輪の花を持ってただ立っていました。
何も語りません。
弟子たちは、何だ?どうしたんだ?と
顔を見合わせています。
一人マカ・カショウだけは、
そっと微笑み返しました。
それを確認したブッダは、言いました。
「私が悟った真実の教えは、今、マカカショウに伝わった。」
マカカショウは、こうしてブッダの高弟となったのです。
ブッダは、何も語らずに
もっとも大切なことをマカカショウに伝えたのです。
大切なことは、語らなくても伝わることがあります。
受け止めることができる人になりたいものです。