お寺の鐘は時計代わり
慈眼寺にも鐘撞堂がありますが、この鐘をなぜ突くのかご存知でしょうか?
昔は時計がありませんから、禅宗のお寺では時刻を知らせるために突いていたのです。
まず朝起きて、時間を知らせるための鐘を突きます。
そして、みんなが大きなお寺の中でバーッと散らばっている時に、「そろそろお昼だよ」と知らせる鐘を突きます。
そして夕方になると、今度は「だんだん太陽が沈んでくよ」という鐘を突きます。
このように時間を知らせていたわけです。
昔、こういう話がありました。
教会が時間を「カラーン、カラーン、カラーン」と知らせていました。
そしてラジオでも同じように「ただいまより何時何分のお知らせをします」とアナウンスしていました。
ある時、教会の人とラジオのアナウンサーが出会ったのです。
教会の人が「あなたはいつも時間が正確ですね。何を基準にして、あれを鳴らしてるんですか?」とアナウンサーに聞いたら、「教会の鐘です」と答えたそうです。
それを聞いた教会の人が「え?私はあなたのラジオをアテにして鐘を鳴らしてたんですけど」と言ったそうで、結局どちらも正しくなかったという話です(笑)。
慈眼寺の鐘は、大体朝の6時と夕方の6時に突いています。
ただし、時々サボってしまいます。