お坊さんあるある「振鈴編」
お坊さんの修行時代には面白いエピソードが詰まっています。
その中で、今でも思い出すと笑ってしまうものがあります。
大本山總持寺や大本山永平寺、あるいは曹洞宗の修行道場では、みんなが坐禅堂で寝ているわけです。
そして、朝になると当番の若いお坊さんが振鈴(しんれい)という大きな鈴を持ってカランカランと鳴らしながら走っていきます。
ある朝、同じように振鈴の音が聞こえてきましたが、そのうち音がしなくなりました。
どうやら、振鈴の中の玉がスポーンとどこかへ飛んでいってしまったようです。
さあ、このお坊さんはどうしたと思いますか?
何と、そのまま「振鈴ー!、振鈴ー!」と叫びながら坐禅堂を駆け抜けていったのです。