お稲荷さん
慈眼寺の山門を入って右側にお稲荷さんがあります。
お稲荷さんというのは、もともとヒンドゥー教の中にあった荼枳尼天が仏教にも取り入れられて、お寺で祀られてきたものです。
そして陀枳尼尊天にも「オンシラバッタニリウンソワカ、オンシラバッタニリウンソワカ」というご真言があります。
もう1つ、面白い話をします。
お稲荷さんの小さな祠が街中にたくさんあります。
皆さん、例えば秩父の中を歩いていても、「あ、ここにもある、ここにもある」と、おそらくお地蔵さんと同じくらい、街の中に小さなお稲荷さんがたくさんあるのです。
実は、これは道しるべだったのです。
大体曲がり角とか、そういった所にお稲荷さんがあって「こっちだよ」と示していたらしいのです。
お稲荷さんというのは、よく「一度そこに祀ったら動かしちゃいけない。大切にずっと守護をしなきゃいけない」と言われています。
これは、神道や仏教ということよりも、もう少し何か根深いものがあるようです。
慈眼寺のお稲荷さんのお名前は「福寿稲荷大明神」と言います。
「長寿よりも福寿でありたいな」「幸福で満たされた人生をまっとうしたいな」ということをこの福寿稲荷大明神にお祈りをしています。