お鈴の鳴らし方

皆さんのご家庭のお仏壇には「りん」と呼ばれる小さな鐘が置いてあるはずです。

お寺ではこれを「磬子(けいす)」と呼んでいます。

大きな方を「大鏧(だいけい)」、小さな方を「小鏧(しょうけい)」と言います。

それから「磬子」を叩く棒のことを「棓(ばい)」と呼びます。

 

皆さんの叩き方を見ていると「あれ?」と思うことがあるので、今回はこれをどんなふうに叩けばいいのかをお伝えします。

 

よく、これを上から叩く人がいるのですけれども、そうではありません。

上から叩くと痛々しい音になってしまいます。

下から優しく叩いてあげると気持ち良く鐘の音が鳴り響きます。

そして、お経をあげる時は3回ほど叩いてから、棓で1度優しく押さえて音を止めてください。

 

私たちは修行時代に「棓の音をさせるな」とよく言われました。

そうしないと叱られることがあったので、この鐘の音1つ鳴らすのにも全神経を集中していたものです。

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