呼吸と心と能力開発
私たちが修行を通して總持寺で学んできたことは、坐禅をして呼吸をゆっくりするということです。
そして、本を速く読むとか速く聴くという能力開発も、実は大前提が呼吸だったのです。
これは私にとってはすごく大きな発見でした。
その後、気功を教える先生が来られる機会があったので、そのコツを聞くと、やはり同じ呼吸だったのです。
つまり、座禅も呼吸、速聴も呼吸、速読も呼吸というわけです。
さらに私は、催眠や心理療法も習ったことがあるのですが、これらも呼吸と深い関わりがありました。
人間のいろいろなものを整えたり、力を発揮したりという部分の大きなベースとなっているのが、実は呼吸だったわけです。
「自分の心を整えよう」「心の調子が悪いな」「バランス崩れているな」というときは、1分でも5分でもいいので、とにかくゆっくりと呼吸を整えましょう。
それは足を組まなくてもいいのです、椅子に座っていてもいいのです、立っていてもいいのです。
呼吸を整えることが、心も体も整えていくということにつながるのです。