あめ薬師の由来
慈眼寺では毎年7月8日に「あめ薬師」という縁日を開きます。
以前は、この辺り一帯は夕方になると人があふれて、露天もたくさん出ておりました。
コロナの流行があってからは、いったん中止とさせていただいて、御祈願だけとなっております。
今年も残念ながら露天は出ないのですけれども、御祈願の受け付けはいたします。
7月8日の特別な御祈願には、全国から多くの方がお申し込みになります。
秩父地域の方は世話人さんが御祈願の希望を募って、大体1,000件ぐらいの方がお祈りされます。
薬師如来の御利益は眼だけではないのですけれども、特に慈眼寺は「眼のお寺」ということで、眼に悩みを抱えている方のお参りが多いのです。
なぜ7月8日なのかというと、この御堂が明治11年に火災で焼けてしまって、再建するのにすごく時間がかかってしまいました。
明治40年ごろにようやく再建できて、そのお祝いが7月にあったのです。
おそらく、そこから「7月に縁日をしよう」さらに「8の日が薬師さまの日だから、7月8日にしよう」となったのだと私は推察します。
当初は多くの方がお参りになるような縁日ではなかったのですけれども、当時の住職や檀家さんのお力でどんどん広がっていきました。
ちょうど7月のこの時期は梅雨の雨が降ります。
また、この日にだけ出される「ぶっかき飴」という、ごまが入った白い飴があります。
昔は飴を売る露天商がたくさん並んだのですけれども、現在はお檀家さんがその技法を受け継いで出しています。
それで、降る雨と甘い飴、この両方をかけて「あめ薬師」という名前になっているわけです。
7月8日、御祈願なさる方はもちろん、飴がほしいなという方もぜひおいでいただいたいと存じます。
来年は露天商にも出ていただいて、また盛大な縁日ができることを願ってやみません。
例年ですと午後9時ごろまで御祈願をしているのですけれども、今年は午前9時から午後4時まで御祈願をいたします。
「最近眼が疲れているなあ」とか「眼の病が始まっちゃったな」という不安がありましたら、
にて、あめ薬師の御祈願をぜひお申し込みください。