お寺とクリスマス
秩父の年末年始といえば秩父神社様のお祭り、秩父夜祭です。
そしてお祭りが終わると、今度は「クリスマス、サンタクロースだ!」となり、12月31日になると「除夜の鐘、お寺!」となるわけです。
それを見て「日本人には宗教心がないんじゃないか」と言う方がいるのですが、そうではありません。
「こういう宗教だから、これに従いなさい」というのが宗教なのですが、日本人は宗教心がないのではなく、おおらかなので、どの神様にでも手を合わせ、また拝むことができるわけです。
「お寺にサンタクロースが来るのか?」という質問を受けたことがあります。
私が子どものころどうだったのか、よく覚えていません。
私は今でも甘いものが好きなのですが、ケーキは食べました。
では、私の子どもが小さかったころはどうだったのかというと、これもケーキは食べました。
ただ、12月25日は妻の誕生日ですから、誕生日会だったのです。
しかし、おかしなもので、12月25日にケーキを買うと「ハッピーバースデー」ではなく「メリークリスマス」と書いてあるわけです。
もちろん子どもたちにプレゼントは買いましたが、やはりそのころは「クリスマスって何だろう」と思っていました。
しかし、今は全然違います。
私も秩父こども園にずっと関わっていましたが、去年の12月に「来てくれ」というので行きました。
そうすると、いきなり赤いものが用意されているわけです。
帽子をかぶってひげを着けて、大きな白い袋を持っているわけですが、真っ赤な服ですから私は布袋さんのつもりでいました。
ところが、子どもたちからすればどう見てもサンタクロースですから、子どもたちはワーッと大騒ぎです。
ひげも生やしているし、顔を見ても誰だか分からなかったようです。
私は布袋さんのつもりでしたが、子どもたちはサンタクロースと思っていたからサンタクロースなのでしょう。
ですから、今は何に変身しても平気です。