自分になる
自らをよるべとして、生きることができる
自分になる
「おのれこそ、おのれのよるべ」
法句経にあることばです。
何を頼りに生きるのか?それは、何者でもない、自分自身です。
一度きりのこの人生を自分自身で、しっかりと立ち歩んでいくと決めるのです。
でも、人は、意識しないと人を頼ってしまいます。何かにすがってしまいます。でも、このことは、決してダメなことではありません。
誰もがみな、無意識でいるとそうなってしまうのです。
ですから、自分を頼りに生きると意識し、心にくさびを打つのです。
はじめは、一日のうち、短い時間でいいのです。その時間を長くする工夫だけでいいのです。
他人に依存するとイライラします。期待すると裏切られたと言って、腹も立つのです。依頼はしていいいのですが、依存はしないのです。
頼りにする、よるべとなる自己が、自らを受け入れることができないと、自分が崩れてしまうことがあります。ですから、肝を決めなければなりません。
様々な行法があります。坐禅、滝行、回峰行などなど。それだけでなく、剣道、武道など「道」がつくものは、つまるところ、肝をきめることに行き着きます。
ただ、しっかりと自己と向き合う時間を持てばいいのです。すると自己を受け入れることができるようになります。本当に、向き合いたくない自己と向き合うことになるかもしれません。その負の部分にも向き合い、受け入れることができるようになると、よるべとなるでき、自己に近づくのです。
ただ、この行には、終わりはありません。
一生成長し続け、挑戦し続けるのです。昨日より少しだけ成長し続けるのです。