濃厚接触者になって考えたこと
新型コロナウイルスがまた感染拡大しております。
この慈眼寺でも感染した人がおりまして、私も濃厚接触者になりました。
お寺も3日間ほど閉じるというようなことがありました。
そういう状況にならないと気が付かないことがたくさんあります。
濃厚接触者になると健康観察と自宅待機が要請されて、10日間の行動規制があります。
そうすると、生活のリズムが崩れました。
やはり、人間というのは心と体が密接につながっているのだなと感じたわけです。
体はともかく、心の方は「あ、濃厚接触者だ」みたいなことで影響を受けてしまいます。
それで行動や考え方にも影響が出てくるわけです。
ところが、ゆったりする時間が持てたことで、かえって体は元気になってきたなという感じもありました。
新型コロナウイルスは世の中に大きな影響を与えて、私たちの生活にもさまざまな変化が生じました。
しかし、人類の歴史を振り返ってみますと、感染症との戦いというか、感染症によって大きく生活が変わったということを何度も何度も繰り返してきております。
歴史的にも、多くの感染症によって、たくさんの方々が亡くなっておりますが、その感染症を克服するための知恵も生まれ、それがどんどん積み重なっていきます。
それでもやはり感染症というのはなくならないで、こうして新たなものが生まれてきます。
そうするとまた、人類はそれを克服するための知恵を集結する、その繰り返しをずっとやってきているわけです。
人類の歴史を学んでみると、まさに感染症と飢餓と戦争の繰り返しなのです。
それらがこれからも大きく私たちの生活に影響を与えるのは間違いがありません。
しかし、今はITがどんどん進んでおりますから、克服するための新しい知恵もまた発展しております。
濃厚接触者として自宅待機をした10日間、そのようなことを考えておりました。