恩送り

恩返しは、恩をして頂いた方にお返しをするのにとどまってしまします。しかし、恩送りは、たとえ小さなことでも、広がりを持つことができます。いわゆる善循環です。

 今の日本だからこそ、恩送りを実践していく必要を感じます。

「情けは人のためならず」この言葉は、恩送りのことを伝えています。人に情けをかけるとそれは、まわりまわって自分のためになるという意味です。しかし、最近の日本では、情けをかけてもその人の為にならない、という誤用が増えています。なんと二〇〇一年の文化庁の世論調査では、48.2%の人が誤用しており、正しい理解をしている47.2%を上待っています。

 古語に対する理解も減り、誤解している向きもありますが、日本人が本来持っている心情を忘れてしまっていることとも関連があるように感じます。

人に何かをされるとどこかうるさく感じてしまう、そんな人が増えていることにもつながっています。

 そこで、恩送りです。見返りを求めてはいけないのですから、やりっ放しの恩です。報謝を求めえない行い、利行です。

 恩送りの実践は、仏道に適った実践行でもあります。

恩返しから、恩送り。
  まずは、小さな恩送りを!

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