初詣の作法
皆さんはお近くの神社さんやお寺さん、あるいは有名な神社さんやお寺さんに初詣に行かれたと思います。
日本人というのはいろいろな意味で面白いなと思うのですが、神道と仏教というのは、始まりも違うし、基本的には別の教えではありませんか。
しかし、日本の中にすごく定着していて、どちらも大きな矛盾がなく一緒に皆さんが信仰しているわけで、これは素晴らしいことだと思います。
新年を迎えて、今年1年がいい年になるように、神社様にもお参りをするし、お寺に行ってもお参りをします。
よく新年になると、七福神にお参りする人が多いのですけれども、ある所では神社とお寺が両方七福神の中に入っているわけです。
ですから、七福神を巡りながらお寺も神社もお参りすることになります。
私はこれが素晴らしいなと思います。
お参りの作法ですが、仏教の場合は、基本的にお賽銭を入れて鰐口をたたいて、お線香をお供えして手を合わせます。
お時間のある方はお経を読んでください。
または「おん あろりきや そわか」などの御真言が書いてある場合は、お唱えしていただければよろしいかと思います。
神社のお参りの仕方と、お寺の回りの仕方は基本的には違います。
お寺では柏手は打ちませんが、神社では柏手を打ちます。
お寺では「合掌」ということで、手を合わせるだけです。
神社では二礼二拍手一礼という形になります。
ただ、そうではない神社もあります。
それぞれお参りの仕方みたいなものが書いてありますから、その神社様に従って礼拝をしていただきたいと存じます。
そして、新年にぜひ皆様方にお勧めしたいのが、お近くのお寺や神社にお参りをするだけではなくて、ご自分のご先祖様のお墓参りもすることです。
つまり、自分が生まれた生命の根源にお参りをするということも大切にしていただきたいなと思います。