傅大士は図書館長
経堂には仏像が3体お祀りされていますけれども、これは「傅大士」と言います。
実在した中国の方で、達磨さんのお弟子さんだと言われていますが、お坊さんではございません。
この方は、実はこの経蔵の守護神なのです。
いわゆる図書館館長で、インドから渡ってきたたくさんのお経を管理する人だったわけです。
この方は非常に頭が良かったのですが、たくさんのお経を自分が取りに行くのが面倒になりました。
ですから、自分が取りに行くのではなくて、輪蔵に載せてお経が回ってくるというふうにしたわけです。
実は、傅大士をお祀りしていて、経蔵もあるお寺はなかなか珍しいのです。