秩父札所十三番住職 南泉和尚

南泉和尚のブログ

24時間オンライン初詣

2022年1月16日

慈眼寺では年の瀬から新年にかけてオンライン初詣をやっています。

昨年の1月1日にもやったのですが、いつも24時間配信しているのと同じように観音様がずっと映っているだけなのですけれども、見ている方が結構多いのです。

 

オンラインなのですけれども、観音様と直接お会いできるということでお参りをしていただきたいと存じます。

途中でお賽銭を入れたいなと思っても入れられないのですけれども、そういうこととは関係なくお参り

していただいて、新たに始まる1年が良い年であるようにお祈りをしてほしいと思います。

 

ただし、自分のことだけではいけません。

自分の祈りを捨てて、我を捨て祈るから通じるのでありまして、感応道交(かんのうどうこう)と言って、観音様と通じ合うわけです。

「感応道交するとき、 自佗( じた)) 同じく転ぜらるるなり」ということでございまして、こちらに我があると入ってこられません。

 

そばにいる人を楽しくさせようというのが「慈」であり、慈しみというのは、そばにいる人、周りの人を楽しくさせよう、喜びを与えようということなのです。

そして「悲」というのは、苦しみを取り除こうということです。

つまり「抜苦与楽(ばっくよらく)」、苦しみを抜いて楽しみを与えるというのが慈悲ということになります。

楽というのは堕落ですから、この場合の「楽」は楽しみ喜びを意味します。

 

観音様が慈悲の心でもって「あなた方を苦しみを取り除きますよ。あなた方に楽しみを与えますよ。楽しみ喜びを与えますよ」と言って差しあげているのですから、それをそのまま受け止めればいいだけではありませんか。

こちら側に我があって満たされていたら、観音様がいくら差し伸べてもあなたに入れませんので、とにかく空っぽにして祈ってください。

 

初詣は自分の願い事を祈るのではありません。

自分のことを祈っていては、祈りが通じないのです。

祈りが通じるためには空っぽにすることです。

ただ空っぽにしてひたすらに手を合わせる、もしくは念じてください。

「南無観世音菩薩 おん あろりきや そわか」

「南無薬師如来 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」

 

皆さんはオンラインだけではなく、いろいろな所へ初詣に行かれると思いますが、ぜひ我を捨てて空っぽにしていただいて、ただひたすらに祈っていただきたい、手を合わせていただきたいのです。

観音様、薬師様、仏様、あらゆる所にいらっしゃる神仏があなたを支えてくれます。

初詣は、そのような心づもりで臨んでいただいたいと存じます。