秩父札所十三番住職 南泉和尚

南泉和尚のブログ

不動明王

2021年12月19日

今回は、常楽寺のもう1つの仏様、不動明王のお話をします。

 

密教系の寺院、特に真言宗では、お不動さんをお祀りして信仰を集めているお寺さんが多くあります。

禅宗でもお不動さんをお祀りしているところはありますが、それは、もとが天台宗だったという1つの証しでもあります。

ただし、その数はそれほど多くはありません。

 

お不動さんは怒りの表情をしているのが普通ですが、常楽寺のお不動様は少しユーモラスで、それほど怒っていない感じがします。

何か、優しい怒り方をしているような印象です。

 

これまで、例えば「○○仏」とか「○○菩薩」などをご紹介してきましたが、今回は「明王」です。

明王というと、お不動さんが有名ですけれども、仁王さんも明王です。

 

仏教には大きく分けて4つの名前があります。

まず「〇〇仏」、例えば阿弥陀仏、釈迦牟尼仏です。

次に「〇〇菩薩」、例えば観世音菩薩、普賢菩薩です。

そして、不動明王などの「〇〇明王」、そして「天」というものもあります。

荼吉尼尊天(だきにそんてん)や歓喜天(かんぎてん)、有名なのは帝釈天です。

 

この4つの名前は、少しずつ役割も違っております。

不動明王は炎を背負って怒りの表情をしていますが、仏様を守り、仏教を守る役割があるのです。

私たちには、「仏教で大丈夫なの?」というような揺れ動く心、弱い心があります。

そういう時にお不動さんが出てきて「大丈夫だ」と、怒りの表情でさまざまな迷いから守ってくださるというお役目を果たしていらっしゃいます。

 

そして、お不動さんも八尊仏の1つであります。

お不動さんには酉の方角、そして酉年生まれの方をお守りくださるというようなお役目もございます。

東京には目黒不動、目白不動、目赤不動、目青不動、目黄不動とございまして、特に都内にはお不動さんにまつわるさまざまな場所やお寺が多いわけです。

 

もしかしたら関西にもたくさんあるのかもしれませんけれども、やはり関東圏に住んでいますと、分からないことがございます。

今回、お不動さんのことを書きながら、もっと仏教やお寺のことも調べていきたいなと感じた次第です。